lanケーブルはその性能や構造により、異なった形状の製品が数多く存在します。いくつかある種類の中でも基本となるのが、UTPケーブルです。外部の電波の干渉を防ぐシールドがなく、2つの銅線をより合わせて1本の芯線という構造になっています。長距離の配線に向く種類であり、汎用的な形状として多くのシーンで利用されます。

UTPとは異なりシールドを保有しているSTPケーブルは、電波の干渉を排除できノイズが乗りにくいです。事業所などネットワークが混線するシーンに強いため、業務利用しやすい形状です。なおSTPからさらにシールドを強化したのが、2重構造のシールドケーブルとなります。一定以上の速度環境下で起きやすい、エイリアンクロストークノイズの対策に最適なlanケーブルです。

強固な安定感と、高い通信速度を求める環境においておすすめです。パワーオブイーサネットの略であるPoEケーブルは、その名の通り通信だけでなく機器への電力供給が必要なケースにおいて活躍します。この種類のlanケーブルを用いれば、PoE対応機器用の電源を用意する必要がありません。ここからは特別な用途に特化した、lanケーブルの形状の種類と特徴を見ていきます。

パスタケーブルとも呼ばれるフラットケーブルは、文字通り薄くて平たい形状が特色です。頑丈で踏みつけに強いため、カーペットの下など隙間を通す場合にも便利です。曲げたり伸ばしたり動きに強いのが高屈曲ケーブルであり、耐水性に富んだ皮膜と内部のホイル加工が悪天候にも有利な屋外用ケーブルとなります。